シャンプーには、身体に悪い成分が入っていると聞きましたが本当ですか?
身体に良くないと言われている成分は、シャンプーの商品ごとに成分が異なるので一概には言えません。
まずは、身体に悪いと言われている成分について詳しくご紹介しますね。
ぜひ、色々と教えてください!
今回は、
・シャンプーには身体に悪い成分が入っているの?
・オススメのシャンプーはあなたの肌質で決まる!
について詳しくご紹介します。
シャンプーには身体に悪い成分が入っているの?
シャンプーの成分で、身体に悪いといわれているものを教えてください!
インターネットなどの情報の中で、とくに身体に悪いと言われている5つの成分をご紹介します。
- 界面活性剤
- カチオン界面活性剤
- シリコン
- 防腐剤
- タール系着色料
一つずつ、詳しくご説明しますね。
シャンプーには身体に悪い成分が入っているの?:①界面活性剤
界面活性剤とは、水と油を混ぜ合わせることができる成分で、”浸透・乳化・分散”の3つの役割があります。
そんな界面活性剤は、身体に悪いのでしょうか?
結論からお伝えすると、界面活性剤の中でも種類によって安全性の度合いが異なります。
界面活性剤には天然界面活性剤と合成界面活性剤に分けられていて、さらに合成界面活性剤は天然系合成界面活性剤と石油系合成界面活性剤に分類されます。
図でまとめると、以下の通りです。
界面活性剤につきましては、合成界面活性剤とパラベンは危険⁉それぞれの成分や毒性について徹底解説しますで詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
界面活性剤だけでも、こんなに種類があるんですね。
ほとんどのシャンプーは合成界面活性剤で作られているのですが、洗浄力の強い石油系合成界面活性剤には注意が必要です。
石油系合成界面活性剤とは、主に”高級アルコール系”や”オレフィン系”と呼ばれるシャンプーのこと。
天然系と石油系の合成界面活性剤に分類されていますが、違いは何ですか?
表で分かりやすくご説明しますね。
メリット | デメリット | |
天然系合成界面活性剤 アミノ酸系 ベタイン系 スルホコハク酸系など | ・肌・髪・頭皮にやさしい ・洗浄力がマイルド | ・界面活性剤の洗い残しに注意 ・一度で洗い落とせないこともある (スタイリング剤や皮脂汚れ) |
石油系合成界面活性剤 高級アルコール系 オレフィン系など | ・強力なスタイリング剤を洗い落とせる ・皮脂汚れもスッキリと洗い流せる | ・洗浄力が強い分、髪や頭皮への刺激も強い ・パーマやカラーの色落ちが早い |
敏感肌や乾燥肌の方は、肌へのやさしい成分である天然系合成界面活性剤がおすすめです。
脂性肌やスタイリング剤を使用している方は、石油系合成界面活性剤でスッキリと洗い落とせますが、頭皮や髪の乾燥などのトラブルに気をつけましょう。
頭皮やヘアトラブルがあった場合は、天然系界面活性剤に切り替えを検討してみても◎。
また、石油系合成界面活性剤は市販のシャンプーがほとんどです。
成分名については、できるだけ避けたい成分名一例を下記に記載しています。
ラウリル硫酸Na
ラウレス硫酸Na
オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
など
高級アルコール系シャンプーの詳細は、高級アルコール系シャンプーは良くないってホント?特徴や成分、メリット・デメリットを徹底解説!でもご紹介していますのでご参考ください。
アミノ酸系やベタイン系などの成分名の詳細は、下記の記事をご覧ください。
シャンプーには身体に悪い成分が入っているの?:②カチオン界面活性剤
カチオン界面活性剤とは、静電気を防ぐ役割を持っておりトリートメントに配合されていることが多いです。
他にも、髪をなめらかにする成分も含まれています。
カチオン界面活性剤は皮膚への刺激が強い成分なので、使用する際は注意が必要です。
注意点は、頭皮や肌に直接つけないようにすること。
カチオン界面活性剤はトリートメントやコンディショナーに配合されていることが多く、頭皮に直接付着することは少ないですが、頭皮に直接つかないように意識しておきましょう。
安全性を重視する場合は、カチオン界面活性剤不使用がおすすめです。
ステアルトリモ二ウムクロリド
ベンザルコニウムクロリド
セトリモ二ウムブロミド
ステアリルトリモ二ウムブロミド
塩化ベンザルコニウム
など
シャンプーには身体に悪い成分が入っているの?:③シリコン
シリコンとは、髪の指通りを良くするものです。
一時期はノンシリコンブームが到来し、”シリコン=悪”というイメージをお持ちの方も多いでしょう。
結論からお伝えすると、シリコン自体には人体に影響を及ぼす危険性はありません。
問題は、シリコンを使用しているシャンプーの成分です。
そもそも、シャンプーは頭皮の洗浄が目的なのでシリコンは不要です。
洗浄力の高いシャンプーの中には、シリコンを入れて髪の仕上がりを良く見せようとするシャンプーもあります。
シリコンの詳細につきましては、下記の記事でもご紹介していますので合わせてご覧ください。
シャンプーには身体に悪い成分が入っているの?:④防腐剤
防腐剤は、シャンプーが腐らないようにするための成分です。
主に、フェノキシエタノールやパラベンという成分が入っています。
そんな防腐剤は、身体に悪いのでしょうか?
結論からお伝えすると、合う方と合わない方がいらっしゃいます。
日本オーガニックコスメ協会によると、フェノキシエタノールもパラベンと同じような危険性があると伝えています。
パラベンには、「メチルパラベン、プロピルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン」などの種類がありますが、いずれもアレルギー性が懸念されます。
日本オーガニックコスメ協会 合成の防腐剤
フェノキシエタノールは、これもまた石油原料の合成成分ですが、「102の表示指定成分」には入っていなかったために、「無添加化粧品」ではよく使われる合成防腐剤です。フェノキシエタノールもまたパラベンと同じく、環境ホルモンになると言われています。
とくにパラベンは旧指定成分でもあったので、良いイメージをお持ちでない方が多いかもしれません。
ただし、必ずしもあなたの肌や髪に合わないというわけではありません。
正しく恐れるためにも、まずはお試しで使用することをオススメします。
防腐剤については、フェノキシエタノールとパラベンの違いは何?防腐剤は危険!?2つの特徴と危険性について徹底解説!でも詳しくご紹介していますのでご参考ください。
パラベンについては、下記でもご紹介していますので合わせてご覧ください。
シャンプーには身体に悪い成分が入っているの?:⑤タール系着色料
タール系着色料とは、シャンプーに色をつける成分で石油系の原料を混ぜて作られている成分で、皮膚にシミを作ってしまう恐れがあると言われています。
そのため、できるだけ使用を避けると安心です。
シャンプーには身体に悪い成分が入っているの?:~番外編 その他気をつけたい成分~
先ほどご紹介した5つの成分のほかにも、気をつけたい成分はありますか?
ほかにも気をつけたい成分としては、以下の2つです。
- エタノール
- 合成香料
①エタノールはアルコールの一種で殺菌作用もあると言われていて、さっぱりとした仕上がりになります。
ただし、頭皮や髪の乾燥につながる可能性もあるので、できるだけ使用を控えると良いでしょう。
②合成香料は、ホルモンバランスの分泌や発がん性の危険もあると言われているので注意しましょう。
以上の7つは、よく”危険”や”毒性”の恐れがあると言われている成分です。
共通して言えることは、必ずしもあなたの肌や髪、頭皮のトラブルが起こるというわけではありません。
ただし、肌質や髪質が合わない方は、何らかのトラブルが起きてしまう可能性もあります。
正しく恐れるためにも、まずはあなたの髪や頭皮に合った成分を理解することが大切です。
詳しくは、次の章でご紹介しますね。
オススメのシャンプーはあなたの肌質で決まる!
シャンプーには、身体に悪い成分もあるんですね。
それでは、オススメのシャンプーは何がありますか?
オススメのシャンプーは、あなたの肌質が合うかどうかで決まります。
そのため、必ずしも防腐剤や合成着色料などがあなたの肌や髪に合わないというわけではありません。
おすすめのシャンプーは、下記のように分類しましたので、シャンプー選びにぜひご参考ください。
肌質 | おすすめのシャンプー |
脂性肌 | 高級アルコール系・オレフィン系 |
普通肌 | 石けん系 |
乾燥肌・敏感肌 | アミノ酸系・ベタイン系・スルホコハク酸系 |
混合肌の方は、洗浄力の強いシャンプーよりもやさしい洗浄力のシャンプーであるアミノ酸系やベタイン系をおすすめします。
理由としては、アミノ酸系やベタイン系は必要以上の皮脂を洗い落とさず、保湿効果も期待されているから。
ご自身の肌質や髪質が分からない場合は、プロの美容師さんに相談してみることも一つの手です。
ダメージヘアで悩んでいる方は、どちらのシャンプーが良いでしょうか?
ダメージ補修したい髪も、洗浄力がマイルドなアミノ酸系やベタイン系がおすすめです。
パーマやカラーを頻繁にしている方は、やさしい洗浄力のシャンプーを使用してみてください。」
まとめ
今回は、
・シャンプーには身体に悪い成分が入っているの?
・オススメのシャンプーはあなたの肌質で決まる!
についてご紹介しました。
シャンプーには毒性を持つ危険な成分がいくつかあると聞いていましたが、結局のところは自分に合ったシャンプーを選ぶことが大切なんですね。
もちろん、中には毒性を持つ危険性のものもあります。
ただし、肌質や髪質との相性にもよるので、肌に合わない場合は使用を控えるようにしましょう。