天然由来成分って何?天然成分との違いは?「天然由来成分はあなたに合う!」とは断言できない理由

天然由来成分って何ですか?
自然派コスメやシャンプーに興味を持ち始めているのですが、イマイチ意味が分かりません。

天然由来成分とは、天然の原料を使用し化学処理で精製した成分のことです。

天然由来成分と天然成分は違うものですか?

言葉は似ていますが、それぞれ別の成分です。
そこで今回は、

・天然由来成分って何?
・天然由来成分のメリット・デメリット
・「天然由来成分はあなたに合う!」とは断言できない理由


について詳しくご紹介します。

  Mary(まりー)
Mary(まりー)

初めまして。Plus heartのwebライターのMary(まりー)です。
色んな方法を使って人とコミュニケーションを取ることが大好き!
「話す・書く・手話する」の3刀流で”人とのつながり”を大切にしています。
昔から”美”に関することは、基本的に何でも興味を持っています。
しかし、実をいうと美容業界にいる年数はまだ1年も経っていません。
そこで、このたび長年、美容業界にいらっしゃる植林さんと一緒に【美容に関する記事】をたくさん発信していきたいと思います。

目次

天然由来成分って何?

天然由来成分とは何でしょうか?

コスメコンシェルによると、

天然成分の中から取り出した特定の有用物質や天然成分を化学的に安定させた物質のこと。

コスメコンシェル 天然由来成分

です。

つまり、天然由来成分とは、天然の原料を化学処理した成分です。
”天然”とは、自然界に存在する動物・植物・鉱物などを言います。

天然由来成分と天然成分は、別の成分ということですか?

その通りです!
次の章でそれぞれの違いについて詳細をご紹介しますね。

天然由来成分って何?:~天然由来成分と天然成分の違い~

先ほどもお伝えしましたが、天然由来成分とは天然の原料を使って化学処理した成分です。
それでは、天然成分とは何なのでしょうか?

コスメコンシェルによると、

主に植物や鉱物から得られる成分のこと。化粧品に使うことが有用、かつ安全であれば天然成分をそのまま化粧品に配合することができる。

コスメコンシェル 天然成分

とのこと。

つまり、天然成分とは、天然の成分(植物や鉱物など)を化学処理していない成分です。

言葉は似ていますが、それぞれ異なる成分なんですね。

異なる点は、”化学処理されているかいないか”です。

ふと疑問に思ったのですが、なぜ天然由来成分が存在するんですか?
天然成分のほうが、安全性は高いイメージがあるのですが・・・。

天然由来成分が存在する理由は、天然には毒性を持つものもあるから。
身近なものでいうと、じゃがいもの芽にあるソラニンやチャコニンと呼ばれる天然毒性があります。

毒性を取り除くためには、化学処理で精製する必要があるのです。
*参考サイト:「ジャガイモによる食中毒を予防するために:農林水産省

また、動物のにおいなどを抑えるためにも化学処理で精製することもあります。

そのため、天然成分だけが必ずしも良いというわけではありません。
天然由来成分だからこそ、生かすことができる成分もあります。

天然由来成分:天然の原料を使用したものを化学処理した成分
天然成分:天然の成分(植物や鉱物など)を化学処理していない成分

天然由来成分って何?:~番外編 自然由来成分・植物由来成分との違い~

天然由来成分は、自然由来成分や植物由来成分と同じ成分なのでしょうか?

自然由来成分の”自然”は、”天然”と同じ意味合いです。
なぜなら、天然成分は自然界に存在している動物や植物、鉱物から作られている成分だから。

一方、植物由来成分は”植物”に限定されているので、天然に含まれている動物・鉱物はありません。

つまり、植物由来成分=天然由来成分ではないのです。

自然由来成分:天然由来成分と同じ意味と捉えられる
植物由来成分:天然由来成分ではなく、植物のみ

天然由来成分って何?:~番外編2 オーガニックとの違い~

オーガニックと天然由来成分は違う成分なのでしょうか?

オーガニックは、農薬や化学薬品などを使わずに有機栽培された植物を使用した成分です。
一方、天然由来成分は天然成分を化学処理した成分です。

つまり、オーガニックと天然由来成分はそれぞれ異なる成分ですね。

余談ですが、オーガニックコスメは海外のほうが発展していて認証機関も多いです。
日本のオーガニックコスメは、まだ認証機関がないので基準もありません。

つまり、1%でもオーガニックの成分が入っているとオーガニック商品と言えるのです。
※天然由来成分も同様です

そのため、購入する際は商品の裏面に記載している成分表をみるようにしましょう。
オーガニックにつきましては別記事でもご紹介していますので、詳しくは下記3つをご覧ください。

オーガニック:農薬や化学薬品などを使わずに有機栽培された植物を使用した成分

天然由来成分のメリットとデメリット 

天然由来成分と天然成分の違いが何なのか分かりました!
ありがとうございます。

次に、天然由来成分のメリットとデメリットについてご紹介します。

天然由来成分のメリットとデメリット:~天然由来成分のメリット~

天然由来成分のメリットとしては、以下の2つがあげられます。

  1. 髪・肌・環境にやさしい
  2. 肌本来の持つ力を引き出しサポートする

髪や肌、そして環境にやさしいので、安心して使用できます。
とくに敏感肌やアトピー肌の方は、肌への負担が少ないのでおすすめです。

②天然由来成分は自然界に存在する天然成分の力を使って、もともと肌が持つ自然治癒力*を高めて美しさを引き出そうとする効果が期待されています
*自然治癒力:人間にもともと備わっている能力のこと

天然由来成分のメリットとデメリット:~天然由来成分のデメリット~

一方、天然由来成分のデメリットとしては、以下の2つがあげられます。

  1. 価格が高価
  2. すべての方に合うわけではない

①天然由来成分は、天然由来成分以外の商品と比べて価格が高価なものが多いです。

②必ずしも、”天然由来成分はすべての方に合う”というわけではありません

天然成分で作られたものでも、肌に合わない方がいらっしゃるんですか?

詳しくは、次の章でご紹介しますね。

「天然由来成分はあなたに合う!」とは断言できない理由

「天然由来成分と天然成分の違いは何なのか?」
「天然由来成分のメリットとデメリット」については分かりました。

今後、シャンプーやコスメ選びは、自然派(ナチュラル)のものが良いということですね!

天然由来成分は、必ずしもあなたの肌や髪に合うというわけではありません。
結論からお伝えすると、肌質や髪質は人によって異なるからです。

たとえば、植物アレルギーの方は天然成分の植物が合わない場合もあります。
そのため、まずはテスターで試してみることをおすすめします。

それでは、天然由来成分以外(合成防腐剤や合成香料などの添加物)は使用しても大丈夫なのでしょうか?
添加物はなるべく控えるほうが良いと聞いたことがあるので・・・。

こちらも同じく、すべての方に合うとは限りませんが、必ずしも”危険なもの”でもありません。

なぜなら、合成防腐剤が入っていないものは、化粧品やヘアケア用品がすぐに腐ってしまうから
腐っている化粧品やヘアケア用品を、肌や髪へ直接使用することはオススメできません。

ただし、合成防腐剤の代わりに天然で作られた成分を防腐剤として使用している化粧品やヘアケア用品もあります
天然由来成分とそれ以外の成分(合成防腐剤や合成香料などの添加物)のどちらもメリットとデメリットがあるので、良い点を上手く活用しましょう。

そもそも、化粧品やヘアケア用品を販売する際には防腐剤が入っていないものは販売できません。

合成防腐剤につきましては、フェノキシエタノールとパラベンの違いは何?防腐剤は危険!?2つの特徴と危険性について徹底解説!でご紹介していますのでご覧ください。
合成香料につきましては、合成界面活性剤とパラベンは危険⁉それぞれの成分や毒性について徹底解説しますで詳しくご紹介していますのでご参考ください。

まとめ

今回は、

・天然由来成分って何?
・天然由来成分のメリット・デメリット
・「天然由来成分はあなたに合う!」とは断言できない理由


についてご紹介しました。

天然由来成分と天然成分は異なる成分なんですね。
オーガニックとの違いも分かってスッキリしました!

私の肌質や髪質に合う化粧品やヘアケア用品は、はじめに試供品を使ってみます。

色んな商品が出回っているので正しい情報も混同することもありますよね。
大切なことは、あなたの肌質や髪質に合っているかどうかです。

ぜひ、あなたに合ったコスメやシャンプー選びをしてみてくださいね。

植林宏樹
植林宏樹

大阪の大手ディーラーで15年間勤務。
約2,000件以上のサロンを訪問し、多種多様なサロン形態と美容室経営の成功事例、失敗事例を直に見てきました。
地域で頑張るサロンのサポート方法を模索し、2015年にサロンサポート事業Plus heart開業。同時にサロン専売商品【ハナアフ】をスタート。

現在は、”商品×コンテンツ”をテーマにただ商品を売るだけではなくプラスアルファの価値を届けるように、サロン活性化のためのメニュー開発や仕組みづくり、サロン様オリジナル商品の開発にも取組み事業範囲を拡大中。
今後は、ECを使ってサロンの収入の柱を増やすシステムなどを企画中。

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