サルフェート入りのシャンプーは、髪や頭皮に良くないってホントですか?
”サルフェートフリー”と書かれたシャンプーを見かけるようになったのですが・・・。
サルフェートが配合されたシャンプーは、人体に害はありません。
ただし、洗浄力が高いので敏感肌やアトピー肌の方には合わない可能性があります。
そうなんですね。
そもそも、サルフェートとは一体何なのでしょうか?
そこで今回は、
・サルフェートとは
・サルフェートフリーとは
・”サルフェートフリー=安全で、サルフェート=危険”とは限らない理由って?
・シャンプー選びは何を重視すれば良いの?
について詳しくご紹介します。
サルフェートとは
サルフェートの入ったシャンプーは、髪や頭皮に良くないのでしょうか?
まずは、サルフェートについてご紹介します。
サルフェートとは、硫酸塩のことです。
硫酸塩とは、
硫酸の水素原子が金属によって置換された化合物
weblio辞書 硫酸塩(りゅうさんえん)
です。
そんなサルフェートは、身体に悪い成分なのでしょうか?
結論からお伝えすると、サルフェート自体に害はありません。
なぜなら、サルフェートは野菜などにも含まれているから。
野菜のほかにも、ミネラルウォーターに含まれていることもあります。
では、なぜサルフェートフリーという言葉が出回っているのですか?
”○○フリー”のような記載は、安全なイメージがあるのですが・・・。
シャンプー界のサルフェートとは、以下のような成分名で表示されています。
- ラウリル硫酸Na
- ラウレス硫酸Na
ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naとは、主に高級アルコール系シャンプーの中に配合されていて、石油系合成界面活性剤とも言われています。
高級アルコール系シャンプーの詳細は、高級アルコール系シャンプーは良くないってホント?特徴や成分、メリット・デメリットを徹底解説!でもご紹介していますので合わせてご覧ください。
界面活性剤についての詳細は、下記の2つの記事でもご紹介していますのでご参考ください。
上記の関連記事でもご紹介していますが、高級アルコール系シャンプーの洗浄力は高いため髪や頭皮への刺激も強いです。
そのため、髪や頭皮への刺激のやさしいシャンプーとして”サルフェートフリー”と呼ばれるシャンプーが商品開発されています。
サルフェートフリーにつきましては、次の章でご紹介しますね。
サルフェートフリーとは
サルフェートは、硫酸塩で野菜などにも含まれている成分ということをお伝えしました。
次に、サルフェートフリーについてご紹介します。
サルフェートフリーとは、その名の通りサルフェート(硫酸塩)が入っていない成分です。
シャンプー界のサルフェートフリーとは、ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naの成分を含んでいないものを言います。
つまり、石油系合成界面活性剤を使用していないシャンプーということですね。
サルフェートフリーとは:~サルフェートフリーの中でも注意したい成分~
サルフェートフリーの中でも、ラウレス硫酸Naやラウリル硫酸Naと同じくらいの洗浄力を持つ成分もあります。
サルフェートと同じく髪や頭皮への刺激が強いので、サルフェートフリーの商品を購入する際は注意が必要です。
何という成分でしょうか?
”オレフィン(C14-16)スルホン酸”という成分で、いわゆるオレフィン系シャンプーと呼ばれるシャンプーです。
オレフィン系シャンプーは、高級アルコール系シャンプーと同じくらいの洗浄力の高さを持っており、低価格で購入できコスパが良いというメリットがあります。
一方、髪や頭皮への刺激が強いのでシャンプーが合わない方もいらっしゃいます。
洗浄力の強いシャンプーやトリートメントは、髪や頭皮、そして肌への負担も大きくなるので、敏感肌やアトピー肌の方などは使用を避けると安心ですよ。
サルフェートフリーの中でも注意したい成分
オレフィン(C14-16)スルホン酸
「高級アルコール系やオレフィン系のシャンプーなど、シャンプーの種類の違いが分からない!」という方は、シャンプーの種類が多すぎて分からない!失敗しないシャンプーの選び方3選で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
”サルフェートフリー=安全で、サルフェート=危険”とは限らない理由って?
やはり、サルフェート入りのシャンプーは良くないということですか?
サルフェートの”硫酸”は、髪や頭皮に悪い成分のイメージがあって、サルフェートフリーは安全な成分が入っている気がします。
結論からお伝えすると、”サルフェートフリー=安全、サルフェート=危険”ということでもありません。
なぜなら、人によってはサルフェートフリーでも髪や頭皮にトラブルを抱える場合もあるから。
「サルフェートフリーとは」でもお伝えしましたが、サルフェートフリーの中でもオレフィン(C14-16)スルホン酸という成分が入ったシャンプーには注意が必要です。
そのため、サルフェートフリーと書かれている商品でも「成分表」のチェックをしましょう。
成分表でチェックしたい3つの成分
・ラウリル硫酸Na
・ラウレス硫酸Na
・オレフィン(C14-16)スルホン酸
繰り返しになりますが、敏感肌やアトピー肌の方はサルフェート入りのシャンプーは肌に合わない可能性が高いです。
そのため、オレフィン系以外のアミノ酸系やベタイン系のシャンプーを使用すると良いでしょう。
アミノ酸系シャンプーは、知ってた?アミノ酸系シャンプーの4つの効果と5つのメリットでご紹介していますので、ぜひご覧ください。
シャンプー選びは何を重視すると良いの?
サルフェート入りのシャンプーは良くないけれど、サルフェートフリーも絶対に安心とは言い切れない・・・。
そうなると、一体何を基準にしてシャンプー選びをすれば良いのでしょうか?
シャンプー選びは、あなたの肌質や髪質に合うものを使用しましょう。
その上で、購入し続けられる価格のシャンプーを探すことをおすすめします。
シャンプーは、毎日使用する必須アイテムです。
そのため、できるだけあなたの悩みに答えてくれるシャンプーが良いですよ。
もちろん、価格が高価なシャンプーほど髪や頭皮に良い成分は入っていますが、継続できなければ意味がありません。
ちなみにですが、美容院のシャンプーは市販のシャンプーよりも成分にこだわりを持って作られています。
そのため、ダメージケアや頭皮トラブルなどの悩みがある場合は、美容院のシャンプーをオススメします。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
まとめ
今回は、
・サルフェートとは
・サルフェートフリーとは
・”サルフェートフリー=安全で、サルフェート=危険”とは限らない理由って?
・シャンプー選びは何を重視すれば良いの?
についてご紹介しました。
サルフェートフリーと書かれていても、自分の髪や頭皮に合うとは限らないんですね。
そうですね。
成分表には正しい情報が書かれているので購入時は確認すると良いでしょう。